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Alfettaのコーナリング トランスアクスルのコーナーでの美点を一言で表わすと「無車重感」。車重が消えて、4つのタイヤとサスだけが地面を踏ん張ってるような感じ。クリッピングポイントという明確なものを意識しなくても済むところも楽しみ優先のドライバーにとってはありがたい。つまりシフトさえ間違わなければコーナーの度にわざわざフルブレーキングで突っ込むようなレース走りをしなくて済むということ。結構ラフなアクセルオンでも尻を振ったりコマになる不安も少ない。でもだからといって「オンザレールマシンだ」などと気取っていると思わぬ冷や汗をかくこともある。 サスの限界を超えたときにはアンダーステアが出るが、トランスアクスルの場合、ドライバーにはそれがカニ走りの体感で伝わる。つまり鼻先は出口の方を向いているのにクルマが平行移動している様な錯覚だ。サーキットならこういうクセを利用したライン取りもありかと思うが、公道ではそうはいかない。 特にAlfetta(gtv2.0)の場合は顕著で、「クリッピングポイント〜！」なんてやると、カニになったままじわじわとアウトに膨らんで行く。 （...この感覚ってどこかで覚えが...あ、4WDを雪道で走らすとこんなだ） オーバーやアンダーが急激に出る心配はないにしろ、アクセルをガバっと開けるにはどうしてもワンテンポ遅らせる必要があった。 それに気付くまでは、アンダーを出しまくったりアクセルのオンオフを小刻みにしたり、かなりギクシャクしたドライビングになっていた。 「しまった！多角形コーナーリング〜っ！（世代...）」 心臓バクバク。少し情けない。 |