42:車体が傾いている!(2)(1998/05/03)

 ガレージ入りした75TSは1週間ほど帰ってきませんでした。その間、僕は前の愛車、gtv2.0に乗っていました。このgtv2.0は1mmの傾きも感じられません。何km/h出そうがまっすぐ走ってくれるし、ステアリングは常にセンターを指しています。「15年前のボログルマがこんなにピシっとしてるのに、なんで75TSは傾いてるかなあ?」そういう疑問が頭から離れません。そうしているうちに、メカニックから連絡が入りました。いわく「左のトーションバーがヘタっているかもしれない」トーションバー?トーションバーはヘタるものなのでしょうか?「あのう...ブッシュ類じゃないんですか?」「いや、ブッシュも見たけど、これらはまだヘタりはきてないよ」

 メカニックは応急処置として、下がっている方のトーションバーのノッチをひとつ上げるという方法を提案しました。まさかトーションバーが交換部品とは思っていなかった僕はその場で承諾し、数日後に75TSは帰ってきました。運転席側のトーションバーのノッチを上げた75は、70〜80km/h程度まではちゃんとまっすぐ走るようになりました。ところが前とは逆に、助手席側が下がり、100km/hも出すと、今度は右に向かって行きます。これでは恐ろしくて運転どころではありません。ダメを出して、再度入院です。「もう一度、アームの歪みやブッシュのヘタりを確認して、とにかくまっすぐ走ることを目指して下さい」と伝えました。

 今度は2週間帰ってきませんでした。そしてメカからの最終回答は「ブッシュはまだ左右ともヘタるというような状況ではない。アームは健全そのもの。8割方、運転席側トーションバーだろう」というものでした。仕方なく、僕は左右のトーションバー交換を依頼しました。(結果的に、運転席側だけの交換になりました)

 帰ってきた75は...再び左下がりに戻っていました。新しくした方が下がってる??「どうしても水平が出ない。当方にも分からない」との答えに、僕はもう半分あきらめかけていました。とにかく高速テストだと思い、納車後、すぐに高速に持ち出しました。結果は、直進性については合格でした。
「トーションバーだけで直進が出る?しかも水平は出ないまま??そんなバカな!」



43に続く