疎水(宮城県)


城下を縫うように流れる、透きとおった水
汗を拭き々、我が家の門をくぐるために橋を渡る
この家の主か脇差しに質素な身なりの男
橋の真ん中あたりで、風がさっと通り過ぎる
ふと止めた草履がにじりと言う
鯉と鴨と水草が、ゆらゆらといる
盛夏、晴れた昼下がり

(2003/08/26
)

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© Chihiro SATOW