14 イタ車乗りはザッパーだ…という誤解(2000/10/11)
じゃあ、文化を持ったイタ車とは何なのか。

どういうものなのか。どう乗ればいいのか。

 

例えば…

よく「ラテン車は細かい事にとらわれずに乗る」というような事を聞きます。

確かに一理あると思います。

フランスやイタリアの安グルマに乗って、天井をガバっと開けて

田舎道をとことこ走れば、こんな楽しい人生はないと思います。

けれども、ふと我に返って考える。

それって実は「ラテン車の楽しみ」というよりも、イタリア人やフランス人の楽しみの追体験をしてるとは思わないか?

 

もちろん、いけない事じゃありません。それも文化や生活を楽しむひとつの方法。

でも、ってことは逆に「日本人ならではのクルマの楽しみ方」ってのもあるってことでしょ?

日本の気候風土でイタ車を楽しむ。。。みたいなのもあっていいし。

 

僕が今まで出会ってきた「イタ車オーナー」の中で、やたらと陽気だったり、おおざっぱな性格だという人はほとんどいません。

「そういう」フリをする人はいますが。

けれど、実際にはやけにモノゴトにこだわる人が圧倒的。

メンテナンスも非常にシビアにやる人が多いです。

それが高じて、自分でメンテナンスガレージを建ててしまった人さえいるくらいです。

 

そこからは決して「セダンより荷物がつめるからいいでしょう」とか「イタ車はカッコウが命だから他は二の次でしょう」とか「人生を楽しむのです」とか、そういう、いわゆる「ラテンな姿勢(!?)」というのはなかなか見えてはきません。

「このネジはこのネジでなければいけない!」というのが僕の出会ってきたイタ車オーナーのイメージ。

それとは逆のイタ車乗り、いわゆる「私たち、ラテンでーす」系の人たちももちろんいるにはいますが、そういうのって、かなり最近になってからのような気がします。

一見「クルマ好き」に見えながら、実はクルマ自体に深い興味を持つよりもどちらかというとファッションとかレジャースタイルに興味を持つ人の方が多い。

話をしてると、どうもBe-1とローバーミニとスパイダーが同一線上にある様な感じ。

そういう人は、年々増えていると思います。そして近年のアルファやフィアットのデザインは、それによく答えていると思います。

けれど、元々のイタ車乗りには気むずかしい人が多いんじゃないでしょうか。僕はそこに、なんか日本人らしい、静かで味わい深いジャパニーズスタイルで「エンスー(C)渡辺和博」な情景があったような気がしてなりません。



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