由が丘〜等々力をポタリング。秋の武蔵野。環八の内側にもこういう風景はところどころにある。東京というのは実にこういうところで面 目躍如な都市だ。環七や首都高、山手通りなど、幹線道路の美観水準はおそらく全国レベルで言っても最悪に近い。ところが写 真のような住宅地や商店街の風景というのは、地方の方がどんどんブッ壊れたり、汚されたりしているのに対し、東京はどんどんきれいになってゆく傾向にある。趣のある街並み。これは決して誰かが計画的にやっていることではない。住んでいる人たちが大金持ちな訳でもない。ただ、狭いながらも端正に暮らそうというスタイルを、一軒一軒が持っているだけなのだ。このことは下町でも田園調布でも変わらない。
これが一歩多摩川や荒川を超えた途端、すっかりなくなってしまうのだから不思議。
(2000/11)



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© Chihiro SATOW