ぐうたら犬と暮らそう

自動車犬と暮らそう

 indexに紹介した歴代犬たちはみんなクルマ好き。犬がクルマ好きだといろいろ楽しいし便利です。 

 自動車犬との生活は、旅行も楽しくなります。ゴルビー(シベリアンハスキー)は自動車旅行の達人(犬)でした。彼との旅行シーズンは秋から冬がピーク。何百キロも移動し、夜は晴れていればクルマの牽引フックにリードを繋ぎ、クルマの下でおやすみ。夜中のうちに露天風呂に向かうおじさんたちとすっかり仲良しになってたり…。雨ならクルマの座席でおやすみ。おかげで「ワンちゃんと泊まれる宿」というのを一度もチェックした事がありません。ゴルビーはまた、後部座席に立ったままでどんなコーナーGにもバランスを取りながら立っていられるという技術を編み出しました。
 犬をクルマ好きにさせるのに特別な訓練はいりません。子犬の頃からなるべく毎日クルマに乗せればOK。クルマに乗せる機会が少ないなら、散歩の時にスタートポイントや公園までクルマで移動するという手もあります。

クルマの乗り降りのコマンド
これを覚えさせると便利で安全です。

1:クルマに乗せるとき

  1. スワレ(犬は座る)
  2. マテ(待っている)
  3. (ドアを開け、敷物を座席に)
  4. ノレ(犬は座席に飛び乗る)

2:クルマから降ろす時

  1. (人間がクルマから降りる)
  2. (犬は座っている)
  3. (ドアを開ける)
  4. (犬は降りずに待っている)
  5. オリテ(犬は飛び降りる)
  6. ツケ(犬はヒールする)

 

コマンドを教えるコツ

  • 最初に「スワレ」と「マテ」をマスターする。
  • 「視符」(シートを指さしたり手で制止したり)を忘れずに。
  • 子犬やシャイな犬は、最初自力で飛び乗れないかもしれません。そのときは、「ノレ」と言いながら、後ろ足を介助してあげます。
  • 1度でできなくても、同じ手順を守って毎日根気よく続けてください。そうすれば自然に覚えていきます。
  • どんな時でも誉めることを忘れずに

 

クルマが嫌いにならないために

 クルマに慣れるまでは、クルマに乗せて連れて行くのは「近い」「楽しい」「安心できる」場所です。慣れないうちに長時間のドライブをしたり獣医やペットホテルに行くために乗せるのは、意識して避けた方がいいかもしれません。

 

安全に対する配慮

 シートベルトができない犬にとって、万が一の場合の安全のためのアイデアはなかなか難しいものがあります。万全なのは、バリケンとワゴンの荷室+ゲートの組み合わせでしょう。乗用車はバリケンだと運転席や助手席に飛んでくる危険があります。どんなアイデアでも、犬の安全よりも人間の安全を第一に考えなければならないのは変わりません。

 ハーネス着用が可能な犬ならば、ハーネス&リードをシートベルトに固定することができます。ゴルビーはこの方法をとっていました。

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