ぐうたら犬と暮らそう

おでかけ上手になろう

 犬との生活は、とかく犬に振り回されがち。いくら「人間中心」とは言ってはみても、自然に過ごそうと思えば思うほど、犬中心にいろんな準備や心構えをしなくちゃなりません。でも、せめて人間と一緒に行動する時ぐらいは人間の行動を邪魔しないでほしいものです。一緒に外出する時(散歩でも買い物でも)にはなおさらです。 そこで、自動車犬の応用編。落ち着いた状態で玄関を出る事ができれば、外へ出てからも、人間も犬も落ち着いて行動することができるようになります。
  逆に、興奮したまま玄関を出てしまうと、リードのコントロールもアイコンタクトも効かないまま散歩に突入することになり、後々面 倒な事が増えます。だいたい人間が靴を履いている間、暴れまくったり、忘れ物一つ取りに行けない様では、犬と外出するのもおっくうになってしまいます。


 玄関を落ち着いて出入りする方法なんて、しつけの本なんかには書いてないでしょうけど、覚えておいた方が断然ラクだし、いろんな場面 で応用が利くので便利です。それにしても、出かけるのに犬が喜び興奮するのは当たり前。それをのんびりゆっくり出かける様に慣らすのですから、覚えさせるためのコツはとにかく「ゆっくり」「ぐうたら」に動作することと、犬がじっとしている間だけ動く事です。人間があたふたしてると、犬はその3倍あたふたしちゃうので、くれぐれも意識して落ち着いてください。それと、写 真ではノーリードでやっていますが、 慣れてないうちはリードをつけたままやってください。覚えてくるにつれ、そわそわいりいりしていたのが、段々落ち着いてくるのが分かると思います。

1:玄関(中)にて

  1. スワレ(犬は座る)
  2. マテ(待っている)
  3. 人間はドアに手をかける
  4. (もし犬が暴れたり興奮したりしたら人間は動作を止め、制止〜再度マテ)
  5. ゆっくりドアを開ける
  6. (もしここで犬が暴れたり興奮したりしたらドアを閉め、再び制止〜マテ)
  7. そのまま人間だけが出る

2:玄関(外)から

  1. (人間が外から犬とアイコンタクト)
  2. (犬は座っている)
  3. もし犬が立ち上がったりしたら再度人間も中に入って1-1からやりなおし)
  4. ツケ(ツケができない子の場合は、コイ〜スワレでOK
  5. このときぐらいは、ちょっと飛び跳ねて出てきてもしょうがないかなあ…。でもその後でもちゃんと座れることが大事。 座らないと何もできないし、どこにも行けないのです。
  6. (犬はヒールor座っている)
  7. さあ、お出かけ。そのまま「アトヘ」ができたら最高。

コマンドを教えるコツ

  • 最初に「スワレ」と「マテ」を確実にマスターする。
  • 「視符」(指さしたり手で制止したり)を忘れずに。
  • 動作はとにかくサイレント&スローモーで。
  • トイレを外で覚えてしまっていて、ギリギリの状態だったりすると覚えてくれませんから、トイレを外でする癖のついた犬の場合は、散歩の時以外に覚えさせます。
  • どんな時でも誉めることを忘れずに

応用

  • エレベータでは、扉が開いた瞬間、乗り降りの人が飛び出してくる可能性があります。また、逆に犬がいきなりエレベータから飛び出してくれば、犬が嫌いでない人でもびっくりしてしまいます。必ず人間が先に出入りして確認し、コマンドで犬を導けば、トラブルを防げます。
  • 船など不安定な乗り物の場合、犬が先に乗り降りすると人間にとっても非常に危険です。人間が先に足場を作ってから、犬を乗り移らせるのが鉄則です。
  • 犬OKのカフェなどの出入り口では、他の犬もしつけがいいとは限りません。しつけのなってない犬同士が急に鉢合わせすれば喧嘩になってしまいます。人間同士が先に鉢合わせしてしまえば制御もききます。

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