どんな犬でも(特に子犬の頃は)世話をしてくれる人に対しての信頼の「種」の様なものを持っています。だからそれを大事に育てていければ、楽に主従関係を作る事ができるはずなのです。ただ現実にはなかなか難しいものも確かにあります。それは犬や飼い主のせいだけとは言い切れない部分もあります(文化や環境の問題)。いずれにしても犬が人間を信頼する必要はあります。が、最初の段階で人間が犬を信頼する必要は全くありません。 実際に信頼関係を醸成してゆくために理想的に振る舞おうと思えば思うほど、そのポイントや注意点にはキリがありません。でも別
に名犬にする訳でないのだから、もっと単純明快な考え方でもいいのです。 みそっかすというのは、もうとにかく聞き分けのない、みんなに迷惑ばかりかけていて役に立たない小さな子が、大きな子達の集団に混ざりたくてジタバタしている状態です。邪魔でしょうがない、基本的に無視なんだけれど、仲間外れにするのもかわいそうだし危険だから、みんなで時々横目で見てやりながら隅っこの方で遊ばせてやる・・・。そういう存在です。その態度で犬に接すればいいという訳です。そういう空気の中で犬には、保護されているという気持ちと、誉められたい、認められたいという気持ちが育ってゆきます。そして、人間がそれに答えてあげる事によって、犬の信頼感が醸成されるのです。 ひとつだけ注意点があるとすれば、間違っても「親が我が子を見る様な目」で追ってはいけないという事。視線が犬を追っていると、犬は自分がアルファだと勘違いしてしまいます。ハナから無条件に家族にしてあげれるほど、家族の資格は甘くはありません。信頼関係が強固になってきて、しつけや訓練も入るようになって社会性を身につけてから、徐々にみそっかすから「家族」にしてあげれば良いのです。 |
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