ぐうたら犬と暮らそう

手作りフードは楽しい-1-

 今、手作りフードが密かなブーム。ネリの餌も手作りフード。あちこちのベテランな人のサイトや、昔聞きかじった事とか、本とか、ゴルビーの経験とかいろいろ総動員して、我が家なりのオリジナルメニューを開発しました。

 手作りフードの欠点はいろいろあります。調理が面倒、素人判断での栄養の偏り、それによって体躯の発育が遅れるとか、病気になっちゃうとか、貧相でがっついた犬になっちゃうなどなど、定説からうわさ話までネガティブポイントをあげたらキリがないです。

 でも、僕はどうしてもネリに手作りフードを食べさせたくなって、手作りフードを作ることにしました。きっかけは、ドッグフードの選定の問題と、ゴルビーの病気。

 ちなみにゴルビーはほとんどユカヌバのオリジナルだけで生涯を過ごしました。当時は、いや今でも欧米では「一生ひとつのドッグフードだけを食べさせるべき」というのが主流の考え方であり、日本のブリーダーもそう指導しています。
 それでもってゴルビーが子犬の頃、ユカヌバにはパピー用なんてありませんでしたから、ずーっとオリジナルだけで育ってきました。
(ちなみに当時は、パピーフードのかわりに、カルシウムを補給するという名目で、リンがケタはずれに多い魚粉をフードに混ぜることを強く奨励されていました。けれどもリンのバランスはシビアにコントロールする必要があり、魚粉はそのバランスがいいとは言えません。また経験上、魚粉は便の状態がナーバスになる原因を作るので、僕はお勧めしません)

 そのうち並行輸入でオリジナルの15ozとかが安く手に入るようになりましたが、次第に何となくこんな事も感じるようになってきました。。。

「どうも抵抗力が弱い様な気がする」。。。

 もちろんペットフードが良くないというのではありません。何も考えずに人間の残飯をあげるぐらいなら、ドライフードを上げた方がよっぽど犬ははつらつとし、毛艶も良く健康でいられます。「昔は残飯しかたべさせなくても長生きした」という噂は統計上、根拠がありません。

 けれども、ゴルビーの場合、若い頃から下痢が多く、また抵抗力やタフさが5歳を過ぎた頃から急激に影を潜め、なんだか寝てばっかりの犬になり、7歳の時には大病を患ってしまうようになると、どうもこれがノーマルな犬の状態ではないと考えるようになりました。5歳という年齢を厄年と考えるのなら、それもそうなのかもしれませんが、でも当時から実感としては「どうも何かが足りない気がしてしょうがない」とは、感じていたのです。

 それが何なのかは、ゴルビーが死ぬまで分かりませんでしたが、2年後、ネリを迎える段になって、レトリーバーに多いとされる股関節形成不全の事を調べていくうちに、だんだん、いろんな事が明らかになってきました。

この過程で僕が重点的に調べたポイントが2つあります。

食べ物と関節形成の因果関係

食べ物とノミ、ダニ、蚊との因果関係

(2001/09)

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2002年から約1年間、 市販のドライフードに戻してみました。
銘柄はアイムスのラムアンドライス。

そこで面白いことに気が付きました。
ネリはドライフードを食べるようになると、やたらと元気をもてあますようになりました。
元々運動量の少ない犬なのですが、ドライフードに切り替えてから、やたらと激しい運動を要求するようになりました。落ち着きもない。一言で表現すると「ハイパー」な感じ。

2003年夏頃から、再び手作りフードに戻したら、 それらの問題は全部なくなりました。
ドライフードはどうも元気になりすぎるような気がします。

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