食べ物とノミ、ダニ、蚊との因果関係 最近はノミやダニを駆除する薬がたくさん出回るようになりました。 効き目は抜群です。ただ犬の体質や体調によっては必ずしも良いことばかりとは言えません。 ゴルビーもスポイト式の薬を使っていましたが、この手の薬は非常に強力で1ヶ月以上は皮下脂肪に残留します。 要は殺虫剤を体内にため込んでおくわけで、できれば極力使いたくないもののひとつには変わりありません。
ニンニク ノミや蚊に刺されにくくなるためにニンニクが効果あることは経験的に分かっていました。 生のニンニクをほんの少しすり下ろして食餌に混ぜてあげるだけで、蚊やノミに刺されてかゆがるような光景は確かに減ります。 これの理由は分かりませんが、犬の血液とニンニクとの間に何か作用の関係があるのかもしれません。 人によってはニンニクがダニをも寄せ付けないと言う人もいます。 僕自身はその辺はやや疑問が残る気がしますが、血液に何か作用があるとすれば、蚊以外の吸血型の虫にも効果 があるという点は、ある程度想像がつきます。 ただ、ダニの場合はいろんな種類があるので、果たしてどの種類に程度効果があるのかは判断の分かれるところでしょう。 ノミや蚊にしても、100%遠ざけられるとは限りません。犬によっては全く効かない事もあるそうです。 そんな訳で、ニンニクが「必ず効く」とは断言できませんが、量さえ間違わなければ犬にとっては悪いものではありません。(タマネギと同様、注意が必要です) 難点は愛犬の口臭がかなりきつくなることでしょうか。 いずれにせよ、経験的に知られた虫除けの最もポピュラーな方法です。 ビール酵母(エビオス) おまじないのように何の気なしにあげていましたが、調べていくうちに、イースト菌も虫を遠ざけるらしいことが分かってきました。 ただ、エビオスは人間が食べても蚊には刺されますから、果たして犬にとってどうか分かりません。 ちなみにネリの場合、エビオスは毎食あげていますが、蚊には刺されているようです。 僕がネリにエビオスをあげるのは、虫よけの意味よりもむしろ不足気味かもしれないミネラルを、調整してくれる役目を、エビオスが担ってくれているからです。 蚊はともかくとして、ノミの場合、都市部では一頭の犬や猫がノミにやられていると、同じ公園に来ている犬や猫には、一斉に伝播してしまいます。 こうなると本当にやっかいで、ニンニクなんて気休めになってしまいます。 さらには人間にも被害を及ぼす上に、根本的な駆除がとても大変です。 ゴルビーも一度やられてしまい、完全な駆除には1年近くもかかりました。 ダニの場合はもっとやっかいです。様々な種類のダニのうち、明らかに人間が目で見て駆除できるのはほんの一握り、あとは目に見えないそうです。 そしてダニのもっともやっかいな点は、自然がきれいなほどいる…という点です。 山や川でのびのび遊んで来た明くる日、犬の耳やまぶたにでっかいのがひっついていたなんていう経験を持っている人もたくさんいるでしょう。 それでもこうしたノミやダニが、つきやすい犬とつきにくい犬がいるのは事実です。 その違いは、「抵抗力」にあるとも言われています。 個人的には、「ドッグフードがいけない」などと、根拠もない事を極端に決めつける事は好きではありません。 ただ事実としてゴルビーやジロの事を思い返してみると、元気だった頃よりも身体が弱ってきた時の方が、ノミやダニの問題で悩んでいた気がします。 そしてゴルビー(内飼い/ドッグフード)よりも、ジロ(外飼い/雑食)の方が、相対的に見てそういう問題からフリーだったのは確かです。 もし身体の抵抗力に関係があるとすれば、ニンニクが持つ抵抗力が大きく作用しているのかもしれません。 あるいは他の食べ物にも、もっと何か別のヒントがあるかもしれません。 そんなこんなで、人間の場合も「1日30品目」と言われますが、そういう観点から、ネリ用の手作りフードは「なるべくたくさんの食材を食べさせる」事を目指したいと考えるようになりました。(2001/10) |
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