ぐうたら犬と暮らそう

リーダーシップ

 心静かに犬と暮らすために主従関係はとても大事な概念です。というより、これを無視して犬と暮らすことはできません。

 主従関係は端的に言えば人間が犬のリーダー(アルファ)となる関係です。その方法はテクニックとして、いろんな本で紹介されています。(>>例) けれども機械的に実行したからといって主従関係ができるとは限りません。また、単なる力関係とも違います。それは主従というより、どちらかというとリーダーシップに近い概念です。リーダーシップを取るためには信頼される必要があります。

 大声で威圧するとか、コマンドや力でねじ伏せたり、イヤなことを我慢させたりというのはリーダーシップではありません。それでは犬はその人をリーダー とは見てはくれません。もちろん威圧的に定着させる方法や場面というのも確かにあるのですが、一時の順位 は付いてもやはり信頼に裏打ちされていないと、すぐに犬が人間を試しにかかるため、慢性的に威圧的な態度を取らざるを得なくなってしまいます。それでは「心安らかに・・・」という訳にはいかなくなります。 よく、いつも犬に怒鳴るように命令している人を見かけたりしませんか?傍目で見ていてもあんまり気持ちのいいものではありません。

 一旦、信頼を勝ち得て人間がリーダーシップを取ると、その主従関係は肩肘張らなくても、犬の方で勝手にキープしてくれるようになります。文字通 り、まるで親友のように振る舞うことさえできます。

index | next